目の疲れ・眼精疲労の改善
目の疲れ・眼精疲労の概要と症状、セルフチェック、原因とメカニズム、放置するリスク、ビフォーアフターについてまとめています。
目の疲れ・眼精疲労とは?概要と症状
近年、パソコンやスマートフォンの普及に伴い目の疲れや、眼精疲労を訴えている方が増えています。
眼精疲労とは、目の疲れや痛み、頭痛、肩こりなど様々な症状を呈する状態のことです。
また、目のピントを調節する毛様体筋という筋肉は自立神経により調整されています。
この自律神経は目だけではなく、全身の様々な機能を調節しており、目の使い過ぎにより全身の症状が現れることも少なくありません。
基本的にこれらの症状は数日で改善するものではなく、原因がある限り慢性的に進行します。
原因の多くは、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、テレビや読書などで目を使いすぎていることです。
しかし、数日間目を酷使する事はそこまで大きな問題になることはありません。
このような事を長期間続けることにより、寝ても状態が回復しないようになり、やがて症状が取れない身体になってしまいます。
その他、血流が悪かったり、自律神経の機能が正常に働いていなかったりするとも原因になってきますので、目を酷使していない人でも注意が必要です。
目の疲れ・眼精疲労のセルフチェック
● 目が乾きやすい
● 起床してすぐ目の疲れを感じる
● 目の疲れと同時に頭痛や肩こりがある
目の疲れ・眼精疲労の原因とメカニズム
目の疲れ、眼精疲労は自立神経と大きく関わっています。
自立神経は目に対して2つの調節を行っています。
1つ目はピントの調節で、2つ目が光量の調節です。
まずはピントの調節について解説していきます。
人の目の中にはレンズが入っていて、そのレンズの厚さを変化させることによってピントを調節しています。
例えば、近くを見る時は毛様体筋という筋肉を収縮してレンズを厚くさせます。
反対に、遠くを見る時毛様体筋を弛緩してレンズの厚さを薄くします。
この毛様体筋に指令を与えているのが自律神経で、パソコンなどで近くを見ている時間が長いと毛様体筋を収縮させるために、この自律神経が過剰に働きます。
そして、長時間筋肉を収縮していれば、筋肉自体が収縮した状態で固まりピントを調節する力自体弱くなり、眼精疲労や視力低下に繋がります。
次は、自立神経による光量の調節についてです。
実際に目に入ってくる光の量は瞳孔(黒目)の大きさで決まります。
この光量を減らしたいとき、例えば明るい場所では瞳孔を縮めます。
反対に光の量を増やしたいときは、瞳孔を散大させます。
瞳孔の大きさは虹彩(黒目の周りの色が付いている部分)の伸び縮みにより調節するのですが、その虹彩の伸び縮みの調節をしてくれるのが、瞳孔括約筋と瞳孔散大筋です。
瞳孔括約筋が働けば瞳孔が小さくなり、瞳孔散大筋が働けば瞳孔を大きくします。
これらの筋肉の働きを自律神経が調節しており、とくに、明るいところで瞳孔を小さくさせる場合、副交感神経という神経が活発に働きます。
長時間のデスクワークなどで目に過剰な光が入ってくると、副交感神経が働き続け、やがて使い過ぎにより上手く働かなくなります。
副交感神経には目の調節以外にも血管を拡張して血流を良くしたり、内臓を動かしたり様々な機能がありますが、その機能も低下してしまうので全身的に症状が出てしまうのです。
目の疲れ・眼精疲労を放置するリスク
● やる気や集中力がなくなり、日常生活や仕事のパフォーマンスが低下する。
● 点眼薬の常用で感覚が麻痺し、根本原因が解決されない。
● 頭痛・肩こり・自律神経の乱れなど、他の症状を引き起こす。
目の疲れ・眼精疲労のビフォーアフター
20代男性
肩こりがひどく、仕事に集中できないほどで、仕事に集中できるくらいにしたいと来院されました。
状態を確認していくと、目の疲れが取れないことや、全身の倦怠感などがあり、肩こりが目からきていることが予測できました。
なので、調整は眼精疲労の原因である、自律神経や首の筋肉、骨格の調整を組み合わせて行いました。
2回目の調整で目の疲れが軽減して、4回目で全身の倦怠感が無くなりました。
治療を始めて1カ月で肩こりも改善され喜ばれていました。
60代男性
長年のデスクワークにより、目の疲れ、睡眠の質が低下したことに悩まれて受診されました。
状態を確認していくと、首の筋肉、特に後頭下筋群の硬さがあり、首自体が左に傾いていました。
お腹の状態、皮膚の状態を確認していくと、交感神経が優位な状態になっていたので、筋肉の調整、骨格の調整、自律神経の調整を組み合わせて行いました。
調整後3回程で目の疲れが無くなり、6回目の調整で、睡眠の状態も落ち着き、喜ばれていました。
20代女性
目の疲れや睡眠障害で悩まれ来院されました。
普段数時間に1回目薬を差さないと、耐えられないくらい目の疲れがひどく、そこからの自律神経の影響で睡眠障害も引き起こしていることが考えられました。
状態を確認していくと首の筋肉はそこまで硬くは無かったですが、お腹の硬さ、頚椎のズレがかなりありました。
自律神経の調整と骨格の調整をメインで行っていきました。
症状がかなり進行していたので回数はかかりましたが、2ヶ月で全ての症状が落ち着きました。
睡眠が取れるようになったことをとても喜ばれていました。
50代女性
全身の重だるさ、頭痛を改善したく来院されました。
お仕事がデスクワークで1日10時間はパソコンを使っているみたいで、そこからくる自律神経の乱れが予測されました。
状態を確認していくと、首の硬さ、頚椎のズレが著明で、お腹の硬さや、皮膚の硬さから自律神経の乱れがあると判断しました。
調整は、筋肉の調整、骨格の調整、自律神経の調整を組み合わせて行いました。
調整後頭痛が軽減し、回数を重ねるごとに改善しました。