凸凹だから側弯症

凸凹だから側弯症

 

こんにちは。

あなたのなりたいを叶える

加島泰斗です。

 

今回は側弯症の方も施術家も知らない、

【凸側と凹側の筋肉の関係】について

解説していこうと思います。

側弯症は医師も良く分かってないことがあります。

凸側とは弯曲している側で筋肉がもり上がっている方です。

反対に凹側は弯曲していない側で筋肉が凹んでいる方です。

 

医師は、手術に関しては詳しいですが、側弯症の筋肉がどのようになっているかなどは、

ほとんど知りません。

むしろその辺は、私たちの方が詳しいという自信があります。

 

前回は【側弯症は一生進行する】について

お伝えしました。

そちらも読んでみてください。

 

そもそも側弯症は筋肉が原因では起こりません。

側弯症の発症原因はこちらを確認ください。

 

側弯症は遺伝子の突然変異によって発症します。

その後遺伝子が原因で進行しますが、弯曲が強くなれば強くなるだけ筋肉も影響を受けます。

その結果、筋肉が緊張しより側弯症を進行させてしまいます。

その中でも、多く影響してしまう筋肉を解説していきます。

 

凸側と凹側の筋肉関係

凸側では、筋肉の活動が強まります。

これは、これらの筋肉が頭側の身体部位を支えているからです。

しかし、推定に反し、凸側の筋肉は肥大せず筋力は強くなりません。

凸側の筋肉力が強くならない理由は、とても強く伸張されているからです。

これらの筋肉は強くなるどころか負荷に耐えられなくなり、緊張(伸張)し続けることで脆弱します。

凹側の筋肉は筋電図上の変化は見られませんが、カーブの増強に伴い筋肉が短縮(収縮)し筋機能が失われます。

これに伴い、凸側の伸張が強まり、凹側でも機能不全が強まると考えられています。

 

骨・筋肉の関係

側弯症では、必ず骨、靭帯、筋肉における負荷に対する能力と負荷の不均等が先行して存在します。

骨格が一旦、鉛直線(重力の方向)から逸脱すると、身体は徐々に『側弯的均等』(側弯症の進行)、いわゆる『静力学的代償不全』を強いられます。

また、脊椎関節、肋椎関節さらに胸肋関節が生理的な位置を脱します。

椎骨の回旋が強くなり滑ることで亜脱臼(軽度の脱臼)が生じることもあります。

これにより、身体の一部が大きく歪みます。

 

側弯症により変化した身体活動は、筋(凸側で過剰負荷により伸張し、凹側で収縮し萎縮します)により支えられています。

これにより、脊柱の捻じれは、何倍も強まり、信じがたい萎縮が生じます。

生理的な圧迫、牽引が大きくなるにつれ、これらが骨に与える影響も強まります。

まず椎間板が楔状になり、さらに椎体の圧迫萎縮も生じます。

そして変形した弱い骨同士の骨性結合が生じます。

 

いかがでしたか?

難しい言葉や内容も少しあったかと思いますが、

側弯症はこのようにして成り立っており進行していきます。

 

側弯症の方や側弯症の施術をしている方のために少しでも

お役に立ってくれたら嬉しいです。

 

次回は、【側弯症によって影響を受ける筋肉】について

解説していこうと思います。

2022.7.31

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