側弯症は一生進行する
【側弯症は一生進行する】
こんにちは。
あなたのなりたいを叶える
加島泰斗です。
前回は【医者の成功と患者の成功は違う】
についてお伝えしました。
そちらもぜひ読んでみてください。
さて、今回は【側弯症は一生進行する】
についてお伝えしていきます。
私のところには幼いころ側弯症と診断され、「成長期が過ぎたからもう進行しないから大丈夫ですよ」「角度が軽度だから経過観察で大丈夫ですよ」と言われ進行してしまった方が良くお越しになります。
このような方がまた病院に行くと、医者は「進行してしまいましたか、手術も視野に入れましょう」という。
医者は側弯症を良くしてあげたいのか、手術をしたいのかわからなくなります。
医者にどんなことを言われても、側弯症の正しい知識をもっていれば焦ることはないので、この内容を読んでいただければ幸いです。
まず、必ずいえることは、『側弯症は一生進行します』
レントゲン上、変化はなくてもミリ単位で側弯症は進行しています。
側弯症の進行原因
側弯症を進行させる一番の原因は遺伝子です。
その遺伝子は
1,SOX9 KCNJ2(染色体17の異常)屈曲肢位形成不全
2,TBX6 軟骨形成
この2つの遺伝子の突然変異によって側弯症は進行します。
この遺伝子の異常が多ければ多いだけ進行リスクは上がります。
側弯症を進行させる原因は他にもあります。
・日常生活の姿勢
・インナーマッスルの低下
側弯症は背骨や椎間板の変形によっておこる背骨の歪みです。
歪んでいるのに歪んでいる方向に割る姿勢をしたら、それはもっと歪みます。
さらに、私たちは生きている限り重力がかかっています。
筋力が低下し、重力が大きくかかると姿勢を保持できなくなりカーブは進行します。
側弯症はいつ進行するの?
側弯症は主に成長期(12歳ごろまで)に最も進行し、成人期(20~60歳代)にも進行します。
小児期や思春期には急激な成長期があり、その時には側弯症のカーブがより進行しやすくなります。
成長の速度が緩やかになるとカーブの進行も緩徐となります。
例えば、乳幼児期の成長加速期は5歳半から6歳で終わり、続いて平衡期とおバレル時期が成熟の最初まで続きます。
乳房の発達または陰毛の出現といった最初の兆候が見られると、思春期の成長スパートが開始し、上昇期に側弯症が進行する。
成長ピーク期の後、女児の初経や男児の声変わりに、成長速度の下降期が始まり、骨格の成熟をもって成長は終了します。
また、女性の場合は閉経を迎えたタイミングでカーブが進行したという報告をいくつも受けています。
医学根拠はありませんが、ホルモンバランスの影響もカーブは受けると私は考えています。
進行しやすい人としにくい人
側弯症のカーブが進行しやすい人としにくい人は、公式によって判断することができます。
【コブ角-(3×リッサーサイン)/実年齢】
リッサーサインとは、レントゲン写真において骨の成熟度を表すサインです。
腸骨稜(骨盤の一部)の骨かの程度を示し背骨との成長と良く相関します。
0~5までの6段階あり、5に近づくほど骨は成熟していることを示します。
この数値を公式に当てはめ、0~3の4段階で評価します。
0に近ければ進行しにくく、3に近ければ進行しやすいと判断します。
0に近いからと言って進行しないわけではありません。
これを見極めるのは患者さん本人にはできないので、プロの先生に診てもらうことをお勧めします。
0だからと言って進行しないわけではありません。
冒頭でも言いましたが側弯症は一生進行します。
正しい施術、正しい運動療法を行い、進行のリスクを減らせることがベストだと私は思ってします。
当院には側弯症の方が多く来られますが、皆さん前向きに施術や運動療法に取り組んでいます。
今、側弯症でお悩みのあなたも前向きに取り組んでみませんか?
2022.6.27