側弯症と現代医療

側弯症と現代医療

こんにちは。

加島です。

 

前回は【側弯症とは何か】ということをお伝えしました。

https://www.e-sekkotu.com/bloglist/%e5%8e%9f%e5%9b%a0%e4%b8%8d%e6%98%8e%e3%81%aa%e5%81%b4%e5%bc%af%e7%97%87%e3%81%a7%e3%82%82%e3%80%90%e6%94%b9%e5%96%84%e3%80%81%e8%bb%bd%e6%b8%9b%e3%80%91%e3%81%99%e3%82%8b/

読んでいない方は読んでくださいね。

 

今回は【側弯症と現代医療】についてお伝えします。


側弯症は未だ解明されていない疾患ですが、手術により少しずつ改善もみられていています。しかし再発をしてしまうものも少なくありません。

現代ではどんなオペがあるのか?それはどのように行うのか?など説明していきます。

 

側弯症と現代医療


 

コブ角が25度未満の軽いカーブは経過観察


➡3~6ヶ月の経過観察

 

コブ角が20~45度の中等度は装具治療


➡進行を遅らせるための装具治療を行う

1日10時間以上つけるように指導される

➡成長期が終わり、骨が成熟して側湾の進行が無ければ徐々に装具時間を減らしていく

➡装具(コルセット)の費用が高い

この装具はモノすごく締め付けが強く痛いです。

この中で生活するなんて考えられません”(-“”-)”

確かに、進行は遅れさせることはできるのかもしれませんが、成長が終わるまで付けるのはさすがに辛すぎます。男性でいうならば20歳近くまでつけていなければなりません。

そして保険がきかないので、この装具は高いです。ヨーロッパの方では30万円するとか、、、。

 

コブ角が35度以上の重度のものは手術


➡後方矯正固定術(脊椎インストュルメンテーション+骨移植)

この手術は、背中の正中を展開し、横突起(背骨の突起)にロッドを付け、スクリューやフックを挿入してロッドと連結し、ロッドに回旋操作やねじり戻す操作を加えて、脊柱をできるだけ真っすぐに、同時にねじれをできるだけ減らすものです。

メリット 固定力と矯正力は強い 外見がきれいになる

デメリット 固定する脊柱の範囲が広い 前屈不能、手術での挿入物が外れることがあり手術を繰り返すことがある 手術痕が残る

・手術時間は3~5時間 入院期間約10日 リハビリ半年以上

 

➡前方矯正固定術

この手術は、横っ腹や後腹膜を展開し、椎体(背骨の前側)にロッドを付け、スクリューを挿入し連結し、脊柱への圧縮操作やねじり戻す操作を加え、脊柱をできるだけ真っすぐに、同時にできるだけねじれを除くものです。

メリット 固定範囲が狭い 矯正力が強い 外見がきれいになる

デメリット 固定力が後方固定術に比べ弱い 手術での挿入物が外れることがあり手術を繰り返すことがある 手術痕が残る

・手術時間は3~5時間 入院期間約10日 リハビリ半年

 

➡グローインロッド法

脊椎の成長軟骨のダメージを防ぐために皮下に設置した1つあるいは2つのロッドに

よって側弯を矯正する方法です。ロッドの先端は側弯の頭尾側において、スクリュー、

あるいはフックを用いて脊椎と連結します 。フックやスクリューを設置する

部位のみで限局的な固定が行われます。初回の手術で側弯はおよそ50%に矯正されます。ロッド設置後は数か月間装具装着を指示します。脊椎が十分に成長するまで患児は6ヶ月毎にロッド延長を繰り返し行います。これは米国では外来において小切開で行われる手術となっています(医療事情により各国で異なります)。患児が年齢を重ね脊柱が十分成長すると、インストゥルメンテーションを取り替えて通常の脊椎固定術を行います。

メリット 成長を妨げない 外見が良くなる

デメリット 繰り返しの手術を行う 挿入器具の損傷による合併症が多い

 

まとめ

〇軽度の側弯症は半年に1回の定期健診(経過観察)

〇中等度の側弯症は装具治療

・1日10時間以上装着

・コルセットの費用が高い

〇重度の側弯症は手術

・手術には種類があり外見がきれいになるも、合併症やその後のリハビリが大変

 

当グループでは実際に側弯症の手術をした方の施術も行っています。

手術をした方に話しを聞くと

・外見はきれいになったが体が動きにくい

・体が痛い

・手術痕が気になる

・手術適応の角度になる前に整体などで対処しておくべきだった

というような意見の反面、

・手術のおかげでコリにくくなった

・外見を気にしなくてよくなった

など前向きな意見もあります。

 

どちらにしても私が感じるのは、手術しないで側弯症を改善させてあげることが一番の

幸せだと思っています。

 

そのために私ができることは

モルフォセラピーとレインボー療法などの代替医療です。

 

次回は【当グループの側弯症へのアプローチ】について

お伝えしようと思います。

2021.2.8

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