とりあえず筋トレはやめろ

とりあえず筋トレはやめろ

 

あなたのなりたいを叶える。

加島泰斗です。

 

今回は、施術家も知らない

【側弯症の影響を受ける筋肉】について

解説していきます。

 

前回は【凸側と凹側の筋肉の関係】について

解説しましたので、そちらもぜひ読んでみてください。

 

 

さて、本題に入っていきます。

側弯症の影響を受ける筋肉は、言ってしまえばすべての筋肉です。

しかし、その中でも影響を受けやすい筋肉や影響を受けた結果、

進行を促してしまう筋肉があります。

その筋肉たちを3つ紹介していきます。

 

〇腹筋

側弯症では、骨盤と胸郭(肋骨)が反対方向に回旋します。

これは腹筋全体に悪影響を与えます。

前方から肋骨をみた時に、左右どちらかが出っ張ってみえるのは、弯曲により緊張した

腹筋の緊張のせいです。

右の肋骨から左の骨盤に付着する腹筋が延ばされ

左の肋骨から右の骨盤に付着する腹筋が縮みます。

この状態で腹筋トレーニングをすると、進行を促してしまい

肋骨の出っ張りが強くなります。

 

私が行っている、モルフォセラピー(整体)とシュロス法(運動療法)では

延ばされた筋肉は縮ませ、縮まった筋肉は延ばすように行います。

それにより、体幹の姿勢全体が正常化していき、肋骨の出っ張りが改善していきます。

 

〇腰方形筋および深部の姿勢保持筋

腰方形筋の役割は、脊柱起立筋とともに、左右両側での作用を通じて腰椎を正中の位置に維持することです。

腰方形筋は第12肋骨(一番下の肋骨)に加えて、腰椎の横突起にも付着するからです。

側弯症では、凸側の腰方形筋が付着する腰椎の横突起を自ら同側へ牽引します。

 

その結果、腰椎が側方偏位(側方移動)するとともに回旋します。

これにより、腰椎側弯症が生じます。

腰方形筋が不活動になると、横突起を牽引しなくなる。

 

側弯症では、病的な筋肉による牽引の持続や、全身の結合組織の弱化(人体のしかんも伴う)により、椎骨の関節結合が軸を脱し、時に亜脱臼します。

その結果、腰椎の捻じれが生じ、棘突起が腰部の凹側へ回旋します。

 

〇腸腰筋

腸腰筋は、大腰筋、小腰筋、腸骨筋からなります。

腸腰筋は背骨が真っすぐであろうが弯曲していようが、最も強力な屈曲筋(お辞儀をする筋肉)として働きます。

大腰筋が収縮すると、同側への側屈と対側への回旋をもたらします。

さらに腰椎前弯の頂点に起始部を有するため、骨盤とともに腰椎を腹側屈曲させます。

なので、大腰筋は、腰椎を過前弯させます。(反り腰)

 

側弯症の方で、自分は反り腰だと感じている人は多いと思います。

その感覚は間違いではありません。

側弯症が発症した際は、反り腰ではありませんが、腸腰筋の作用により反り腰になっていきます。

 

 

脊柱近くの筋肉に分布する神経は、脊髄から直接出て、脊柱起立筋や回旋金を直接的に支配します。

側弯症では、これらの最内部の筋肉が歪んで捻じれること、また神経が刺激されることは明らかです。

私が行っているモルフォセラピーとシュロス法では、胸部や腰部の回旋を解消すことにより、伸びたり圧窄されたりしている神経が解放され疼痛などが改善されます。

 

 

今回は3つの筋肉を紹介しました。

側弯症で悩んでいる方や側弯症の施術をしている方の、お役に少しでもなれれば嬉しいです。

側弯症のご相談は加島までご連絡ください。

2022.8.31

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